どのような恐怖症を相談できる?
恐怖症の種類は人それぞれですが、心療内科ではさまざまな恐怖症を相談できます。怖いと感じて行動に移せない、恐怖によって身体症状が出てしまうなどの悩みがあれば、気軽に相談するといいでしょう。例えば、高い所が怖い「高所恐怖症」、狭い所が怖い「閉所恐怖症」があります。また、「虫恐怖症」や「尖端恐怖症」「発狂恐怖症」になる人も多いです。これらの恐怖症は生まれつきの場合もありますが、後天的な原因で怖がることもあります。自分が臭いと感じてしまう「自己臭恐怖症」、自分から出る音を怖がる「自己音恐怖症」、人から嫌われるのを恐れる「忌避恐怖症」の3つは、身体症状や不安症状が出やすいです。これらの恐怖症になると、他人を避けることが多くなります。
相談した後の治療について
心療内科で恐怖症の相談をした場合、心療内科医や看護師が時間をかけて話を聞いてくれます。まずは、どのような状況であるかをしっかりと話すといいでしょう。ただし、高所恐怖症や閉所恐怖症・虫恐怖症など、治療しにくいものもあります。恐怖によって身体症状や被害妄想が出てしまう時には、治療が必要です。基本的には医師との会話を重要視し、カウンセリングをしていきます。苦手意識を克服したい時には、写真や動画などを医師と一緒に見て、段階的に慣れるための治療も行います。恐怖や不安を緩和させる必要がある時には、薬物療法も行うでしょう。抗不安薬や睡眠薬などは、カウンセリングや精神療法と併用して、量を調整しながら処方します。